この指導案は、敬愛大学教育学部阿部研究室で作成されました。
資料
「一生懸命じゃいけないの?」
(引用:ウェブマンガ教材「いじめや人権、話し合おう、変えていこう。(Changers)」)
本教材では,クラスのために一生懸命がんばる子と,その子に反感をもつ周囲との関係において生じる問題が描かれます。私たちが生きていく上で、正義感をもって行動したり、一生懸命にものごとに打ち込んだりすることはとても大切なことです。しかし、時にそうした行動が原因で、周囲との軋轢が生じることもあります。また、周囲の側が対話的ではない手法でその子を排除しようとすることもあるかもしれません。こうした問題は、両者のどちらかに非があると特定すれば解決するようなものではありません。本教材で描かれるような非・対話ゲームはどうすればチェンジすることができるのか、前向きにアイデアを出し合ってほしいです。
また、本教材にはいじめる側といじめられる側の間に立つ、いわゆる「傍観者」の立場の者も描かれます。いじめ抑止のためには傍観者の行動が鍵となるとも言われています。そうした視点から議論を深めることも重要な課題となります。(ウェブサイトより引用)
話し合いのポイント
• 「やりすぎた美月さんが悪い」あるいは「無視するクラスメイトが悪い」といったように、どちらか一方の否を指摘することによって、問題は解決するのだろうか。
• そもそも美月さんはどういう気持ちから、クラスメイトに注意をしていたのだろうか。
• 過度に注意をされて嫌な気持ちとなったこと自体は、個人の感情として尊重されるべきであろう。しかし、だからといって、集団で無視をするという行動をとってよいのだろうか。
• 傍観者がいじめを抑止するような行動をとることによって、いじめは深刻化しづらくなる。美月さんとクラスメイトの間に立つことになった小花田さんなりにできることはないだろうか。また、小花田さんがなぜ葛藤しているのか想像できるだろうか。
指導案ダウンロード
指導計画は、下記より指導案をダウンロードしてご覧ください。